就労継続支援A型・B型と就労移行支援の違い|給料・対象者・選び方を比較【2026年版】

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「就労移行支援と就労継続支援A型・B型、何が違うの?」

就労移行支援・就労継続支援A型・就労継続支援B型。この3つは名前が似ていて混同しやすいですよね。

でも、目的も給料も働き方もまったく違います。選び方を間違えると、「思っていたのと違った」ということになりかねません。

この記事では、就労移行支援・就労継続支援A型・B型の違いを、比較表・フローチャート付きでわかりやすく解説します。「給料はもらえる?」「就職率はどれくらい?」「自分にはどれが合う?」——すべての疑問に答えます。

この記事でわかること

  • 就労移行支援・A型・B型の目的・給料・就職率の違い
  • A型の平均月収は約8万円、B型は約1.6万円、就労移行支援は0円(訓練のため)
  • 自分にどのサービスが合うかがわかるフローチャート
  • 2025年10月スタートの新制度「就労選択支援」の活用法

【結論】30秒で分かる3つの違い

結論から言うと、3つの違いは「目的」と「お金」で整理できます。

  • 就労移行支援 → 一般企業に就職するための「訓練」。給料は出ないが、就職率56.3%と最も高い
  • A型 → 福祉の中で「雇用契約を結んで働く」。最低賃金保証・月約8万円
  • B型 → 福祉の中で「自分のペースで働く」。工賃・月約1.6万円。週1日・1時間からOK

つまり、「就職したい」なら就労移行支援、「給料をもらって働きたい」ならA型、「無理なく働きたい」ならB型です。以下で詳しく比較していきます。

3つのサービス、一言で言うと?

まず、それぞれの最大の違いを一言でまとめます。

サービス一言で言うと
就労移行支援一般企業への就職を目指す「訓練」の場
就労継続支援A型福祉サービス内で「雇用契約を結んで働く」場
就労継続支援B型福祉サービス内で「自分のペースで働く」場

ポイント:就労移行支援は「就職するための準備」、A型・B型は「働く場所そのもの」です。


比較表|目的・対象・待遇の違い

基本情報の比較

項目就労移行支援A型B型
目的一般企業への就職を目指す訓練福祉的就労の場で安定して働く福祉的就労の場で自分のペースで働く
対象者一般就労を希望し、訓練で可能と見込まれる人一般就労は難しいが、一定の勤務が可能な人一般就労やA型が難しい人、高齢者
雇用契約なしありなし
年齢制限18歳〜65歳未満18歳〜65歳未満制限なし
利用期間原則2年(最大3年)制限なし制限なし

報酬・お金の比較

項目就労移行支援A型B型
報酬なし(訓練中心)給料(最低賃金保証)工賃(成果報酬)
平均月額0円約8万円約1.6万円
最低賃金保証なしありなし
社会保険なし条件により加入可能なし
雇用保険なし条件により加入可能なし

ここが最大の違い

  • 就労移行支援:お金はもらえない(訓練だから)
  • A型:最低賃金が保証される(雇用契約があるから)
  • B型:工賃は出るが少額(成果に応じた報酬だから)

働き方・勤務形態の比較

項目就労移行支援A型B型
勤務形態週1〜5日(訓練として)原則週20時間以上週1日・1時間からOK
時間の融通体調に合わせて調整可能一定の時間・日数が必要最も柔軟
内容PC訓練、就職活動支援など実務作業(清掃、食堂など)+訓練軽作業、創作活動など

就職率の比較

サービス一般就労への移行率
就労移行支援約56.3%
A型約22.0%
B型約10.1%

なぜこんなに差があるのか?

就労移行支援は「一般就労を目指す訓練」が目的だから、就職率が高いのは当然です。

A型・B型は「働く場所の提供」が目的。一般就労への移行は「追加的なメリット」であって、本来の目的ではありません。

「とにかく就職したい」なら就労移行支援、「福祉サービス内で働きたい」ならA型・B型という使い分けが基本です。


どれを選ぶべき?|フローチャート式判断

「自分にはどれが合っているの?」という方のために、判断基準をフローチャート式でお伝えします。


質問①:一般企業への就職を目指していますか?

YES → 就労移行支援

  • 就職までの訓練・サポートに特化
  • 2年という期間で集中的に目指せる
  • 就職率56.3%、定着率70%以上の事業所も多い

NO → 質問②へ


質問②:しっかり給料がほしいですか?

YES → 就労継続支援A型

  • 最低賃金が保証される(月額約8万円)
  • 雇用契約があるので、社会保険に加入できる場合も
  • ただし、週20時間以上の勤務が必要

NO → 質問③へ


質問③:自分のペースで無理なく働きたいですか?

YES → 就労継続支援B型

  • 最も柔軟。週1日、1時間からOK
  • 体調の波が大きい人でも続けやすい
  • 年齢制限なし、期間制限もなし

体調・状態別の選び方

フローチャートで決められない方のために、体調や状態別の目安もお伝えします。

自分の状態おすすめサービス理由
体調が安定しており、毎日通える自信がある就労移行支援2年間の訓練で就職を目指せる。安定した体調が前提
毎日は難しいが、週3〜4日なら継続できる。給料も欲しいA型週20時間が目安だが、最低賃金保証が魅力
体調の波が大きく、毎日通うのは無理B型「今日は1時間だけ」もOK。最も柔軟
一般就労を目指したいが、まだ自信がない就労移行支援(週1〜2日から)段階的に増やせる事業所を選べばOK
一般就労は難しいが、社会参加はしたいB型就労よりも「居場所」として機能

よくある質問

Q. 就労移行支援からA型・B型に変更できますか?

A. できます。

就労移行支援を利用してみて「自分には一般就労は難しい」と感じた場合、A型やB型に変更することは可能です。

逆に、B型やA型で働いていて「一般就労を目指したい」と思ったら、就労移行支援に切り替えることもできます。


Q. 就労移行支援とA型を同時に利用できますか?

A. 原則できません。

就労移行支援は「訓練」、A型は「就労」という位置づけなので、同時利用は認められていません。


Q. A型は「給料」、B型は「工賃」。何が違うの?

A. 雇用契約の有無です。

  • A型の給料:雇用契約があるため、最低賃金が保証される
  • B型の工賃:雇用契約がないため、成果に応じた報酬(少額になることが多い)

Q. 障害年金をもらいながら利用できますか?

A. どのサービスでも、障害年金と併用できます。

就労移行支援を利用中でも、A型・B型で働いていても、障害年金が停止されることはありません。


よくある間違い・勘違い3選

実際に利用者からよく聞く「勘違い」をまとめました。

間違い①:「A型・B型は就労移行支援の下位互換」

これは誤解です。就労移行支援は「訓練の場」、A型・B型は「働く場」であり、目的がそもそも違います。A型・B型で安定して働き続けることも立派な選択です。

間違い②:「B型は収入が少ないから意味がない」

B型の工賃(月約1.6万円)だけを見ると少なく感じますが、障害年金と併用できるため、実際の生活費としてはもう少し余裕があります。また、B型の最大の価値は収入ではなく「体調に合わせて無理なく社会参加できる」ことです。

間違い③:「一度決めたら変更できない」

実際はサービス間の切り替えは可能です。B型で体調を整えてからA型に移る、A型で働いてから就労移行支援で就活を始める、といったステップアップは珍しくありません。最初から「完璧な選択」をする必要はないので安心してください。

迷ったら「就労選択支援」を使う

2025年10月に新設された**「就労選択支援」**という制度があります。

これは、就労移行支援・A型・B型を利用する**「前段階」**として、専門家が「あなたにどのサービスが合っているか」を評価してくれる仕組みです。


就労選択支援でわかること

  • 自分に合う働き方(一般就労/A型/B型)
  • 自分の強みと課題
  • どんな支援が必要か

利用方法

市区町村の障害福祉窓口、または相談支援専門員に「就労選択支援を受けたい」と伝えてください。

「自分で決められない」「どれが合っているかわからない」という方は、まずこの制度を利用して、客観的な評価を受けることをおすすめします。


よくある選び間違い3つ

最後に、サービス選びでよくある失敗パターンを紹介します。事前に知っておくだけで、遠回りを防げます。

❶「お金がもらえるから」とA型を選ぶ

A型は月約8万円の給料が魅力ですが、一般就労への就職率は22%。「いずれは一般企業で働きたい」という目標があるなら、就労移行支援(就職率56%)のほうが近道です。目先の収入より、2年後のキャリアで考えましょう。

❷ 体調が不安定なのに就労移行支援を選ぶ

就労移行支援は「就職するための訓練」なので、ある程度の通所安定性が求められます。週1〜2日から始められる事業所もありますが、体調の波が大きい方はまずB型で生活リズムを整えてから移行するほうが、結果的に就職成功率が高くなります。

❸ 見学せずにネットの情報だけで決める

同じ「A型事業所」でも、仕事内容や雰囲気は事業所ごとに大きく異なります。最低でも2〜3か所は見学して比較しましょう。見学は無料で、事業所側も歓迎してくれます。「就労選択支援」を利用して、専門家に相談するのも有効です。

まとめ:3つのサービス比較早見表

項目就労移行支援A型B型
目的一般就労を目指す訓練福祉内で安定して働く福祉内で自分のペースで働く
報酬なし給料(月約8万円)工賃(月約1.6万円)
雇用契約なしありなし
利用期間原則2年制限なし制限なし
就職率56.3%22.0%10.1%
勤務の柔軟性○(調整可能)△(週20時間以上)◎(週1日からOK)
こんな人向け就職したい人給料が欲しい人自分のペースで働きたい人

選び方の結論

  • 「一般企業に就職したい」就労移行支援
  • 「福祉サービス内で、しっかり給料をもらって働きたい」A型
  • 「無理なく、自分のペースで働きたい」B型
  • 「どれが合っているかわからない」就労選択支援を利用

次のステップ


自分に合ったサービスを選ぶことが、働き続けるための第一歩です。


📌 あなたに合った就労移行支援を見つけよう

就労移行支援は事業所によって「得意分野」「雰囲気」「サポート内容」が大きく異なります。自分に合った事業所を選ぶことが、就職成功への第一歩です。

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