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就労移行支援を検討している人が、必ず抱える疑問。
「毎日通ったら、月いくらかかるの?」
働いていない状態で出費が続くのは、正直キツい。その不安、よくわかります。
でも、先に答えを言います。
ほとんどの人は、利用料0円で通えます。
今日は、「なぜ0円になるのか」「自分はいくらになるのか」を、具体的なケース別に計算してお見せします。さらに、利用料以外にかかるお金と、それをカバーする補助制度も全部まとめました。
1. 自己負担額の仕組み|「月額上限」があるから安心
まず、基本的な仕組みを理解してください。
就労移行支援は、1日利用するごとに約1,000円程度の「サービス利用料」が発生します。
「え、毎日通ったら月2万円以上?」
いいえ、そうはなりません。
なぜなら、「月額負担上限額」が設定されているから。どれだけ通っても、この上限を超える支払いは発生しません。
世帯所得別の月額上限額
| 区分 | 対象となる世帯 | 月額上限 |
|---|---|---|
| 生活保護 | 生活保護を受給している | 0円 |
| 低所得 | 住民税が非課税(年収約300万円以下) | 0円 |
| 一般1 | 住民税課税世帯(所得割16万円未満/年収約600万円以下) | 9,300円 |
| 一般2 | 上記以外(年収約600万円以上) | 37,200円 |
見てください。「低所得」までは完全に無料です。
そして、ここが重要。
「世帯」とは「本人+配偶者」のみ。親の収入は関係ありません。
2. 具体的なケーススタディ|自分はどれに当てはまる?
「表を見てもよくわからない」という人のために、よくある3つのケースで計算してみます。
ケースA:一人暮らし(住民税非課税)
状況 一人暮らし。現在は働いておらず、住民税は非課税。
判定 世帯所得は本人分のみで判定。「低所得」区分に該当。
自己負担額 0円。 どれだけ毎日通っても、利用料は一切かかりません。
ケースB:実家暮らし(両親が働いている)
状況 実家で暮らしている。両親は共働きで、世帯年収は1,000万円以上。
判定 就労移行支援の「世帯」は「本人+配偶者」のみ。親の収入は合算されません。 本人が未婚で、本人の収入がなければ「低所得」区分に該当。
自己負担額 0円。 親がいくら稼いでいても、関係ありません。
これ、知らない人が本当に多い。「実家暮らしだから無理」と諦めている人、もったいないです。「就労移行支援は意味ない?」と感じている方も、まずは費用面の事実を知ってください。
ケースC:共働き夫婦(本人が休職中、配偶者に収入あり)
状況 結婚している。本人は休職中だが、配偶者はフルタイムで働いている。
判定 配偶者の年収が判定に含まれる。配偶者の年収が400万円なら「一般1」、700万円以上なら「一般2」に該当。
自己負担額(一般1の場合) 最大9,300円/月。 月に20日通っても、上限の9,300円を超えることはありません。
自己負担額(一般2の場合) 最大37,200円/月。 負担は大きいですが、これも上限があります。
3. 利用料以外にかかるお金|交通費と昼食代
利用料が0円でも、毎日の「交通費」と「昼食代」は自己負担になる場合があります。
週5日、月20日通うと、ここが地味に響いてくる。
でも、ここにも補助制度があります。
交通費の助成
自治体による助成 多くの自治体で、通所に必要な電車・バス代の全額または一部を助成しています。
ただし、申請しないともらえません。 住民票のある市区町村の障害福祉窓口で、「通所の交通費助成はありますか?」と必ず確認してください。
事業所独自の補助 大手事業所では、「月1万円まで交通費支給」など、独自の補助を設けているところもあります。自治体の助成と併用できる場合もあるので、見学時に聞いてみてください。
昼食(ランチ)補助
事業所によって、対応が大きく異なります。
- 無料で提供 している事業所
- 1食100〜200円程度 で提供している事業所
- 特に補助なし の事業所
毎日のことなので、この差は大きい。事業所選びの重要な比較ポイントにしてください。具体的にどの事業所がランチ無料かは「就労移行支援の費用シミュレーション」の記事で詳しく解説しています。
大手事業所の交通費・昇食補助を比較
「利用料は無料でも、毎日の交通費と昇食代が…」という不安を解消するために、大手事業所の補助制度を比較しました。
| 事業所 | 交通費補助 | 昇食補助 |
|---|---|---|
| ココルポート | 月1万円まで支給 | 毎日無料提供 |
| LITALICOワークス | なし(自治体助成を案内) | なし |
| ウェルビー | なし(自治体助成を案内) | なし |
| atGPジョブトレ | なし(自治体助成を案内) | なし |
ココルポートが圧倒的にお得です。交通費月1万円+ランチ無料で、年間に換算すると約24万円の差が出ます。費用面を最重視するならココルポートは最有力候補です。
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利用開始までの手続き|受給者証の取得が必要
就労移行支援を利用するには、「障害福祉サービス受給者証」の取得が必要です。手続きは無料で、以下の流れで進みます。
ステップ1:事業所の見学・相談(無料)
まずは気になる事業所に見学に行きましょう。見学時に「受給者証の手続きもサポートしてもらえますか?」と聞けば、ほとんどの事業所が一緒に進めてくれます。
ステップ2:市区町村の窓口で申請
住民票のある市区町村の障害福祉窓口で「就労移行支援を利用したい」と伝えます。必要書類は障害者手帳(または医師の診断書)、本人確認書類、印鑑です。
ステップ3:認定調査・サービス等利用計画の作成
自治体の担当者が聞き取りを行い、利用計画を作成します。
ステップ4:受給者証の発行
受給者証が届いたら、事業所と正式に契約して通所開始です。申請から発行まで通常2〜4週間かかります。見学と並行して手続きを進めるのがおすすめです。
よくある質問(FAQ)
Q. 障害者手帳がなくても利用できますか?
はい、利用できます。医師の診断書や意見書があれば、障害者手帳がなくても就労移行支援を利用できる場合があります。まずは市区町村の窓口で相談してください。
Q. 就労移行支援に通いながらアルバイトはできますか?
原則としてアルバイトとの併用は認められていません。就労移行支援は「働くための準備をする」サービスなので、通所に集中することが求められます。
Q. 工賃や給料はもらえますか?
就労移行支援では工賃・給料は発生しません。「訓練」であり「就労」ではないためです。生活費は障害年金や職業訓練受講給付金でまかなう方が多いです。
Q. 就職後の定着支援にも費用はかかりますか?
就職後6ヶ月間の「職場定着支援」は無料です。その後の「就労定着支援」(最大3年間)は、就労移行支援と同じく世帯所得に応じた自己負担が発生しますが、多くの方は無料で利用できます。
Q. 利用期間は?延長はできますか?
原則2年間です。自治体に認められれば最大1年間の延長が可能ですが、基本的には2年以内に就職を目指します。平均的な利用期間は約16ヶ月です。
4. 生活費をサポートする制度|知らないと損する
利用料や通所コストだけでなく、生活費そのものを支える制度もあります。
職業訓練受講給付金(月10万円)
雇用保険を受給できない人が、ハローワークの指示で職業訓練を受ける場合に支給される給付金。
条件を満たせば、就労移行支援に通いながら月10万円を受け取れる可能性があります。
ハローワークで「職業訓練受講給付金の対象になりますか?」と確認してみてください。
障害年金
障がいにより就労が困難な場合に受給できる年金。
就労移行支援を利用している間も、受給を続けることができます。 生活費の大きな支えになります。
「働く準備をしているから」という理由で停止されることはありません。
自立支援医療
精神科やメンタルクリニックへの通院費・薬代が、原則1割負担になる制度。
就労移行支援と併用することで、全体の支出を大幅に抑えることができます。
まだ申請していない人は、通院先のクリニックか、市区町村の窓口で手続きできます。
5. 注意点|「前年度の所得」がポイント
一つだけ、注意してほしいことがあります。
判定基準は「前年度の所得」です。
つまり、今は無職でも、昨年(1月〜12月)に一定以上の収入があった場合は、初年度のみ「一般1」や「一般2」に該当する可能性があります。
例:2025年3月まで正社員で働いていた → 2025年4月から就労移行支援を利用開始 この場合、2025年度は前年(2024年)の所得で判定されるため、負担が発生することがあります。
ただし、翌年度からは「低所得」区分に変わるので、最初の数ヶ月だけの負担です。
正確な区分は、住民票のある市区町村の障害福祉窓口で確認してください。電話一本で教えてもらえます。
6. 確実に確認する方法
自治体によって、交通費助成の有無や条件が異なります。
最も確実なのは、見学時に事業所のスタッフに聞くこと。
「この地域では、どのような補助制度がありますか?」 「交通費や昼食の補助は、具体的にいくらまで出ますか?」
事業所のスタッフは、その地域の制度に詳しいはずです。遠慮せずに聞いてください。
まとめ:費用の不安は「調べれば」解消できる
就労移行支援の費用について、整理します。
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 利用料 | 「低所得」以下は0円。親の収入は関係なし |
| 交通費 | 自治体・事業所の補助を確認。申請しないともらえない |
| 昼食代 | 事業所によって無料〜数百円。比較ポイントにする |
| 生活費 | 職業訓練受講給付金、障害年金、自立支援医療を活用 |
| 注意点 | 前年度の所得で判定。翌年度から0円になるケースも |
「お金がないから無理」と諦める前に、まずは窓口に相談してください。
制度は、知っている人だけが使えるようにできています。
このブログを読んだあなたは、もう知っている側。あとは行動するだけです。まずはおすすめの就労移行支援4社から、自分に合いそうな事業所を見つけてみましょう。
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