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「就労移行支援と就労継続支援A型・B型、何が違うの?」
就労移行支援・就労継続支援A型・就労継続支援B型。この3つは名前が似ていて混同しやすいですよね。
でも、目的も給料も働き方もまったく違います。選び方を間違えると、「思っていたのと違った」ということになりかねません。
この記事では、就労移行支援・就労継続支援A型・B型の違いを、比較表・フローチャート付きでわかりやすく解説します。「給料はもらえる?」「就職率はどれくらい?」「自分にはどれが合う?」——すべての疑問に答えます。
この記事でわかること
- 就労移行支援・A型・B型の目的・給料・就職率の違い
- A型の平均月収は約8万円、B型は約1.6万円、就労移行支援は0円(訓練のため)
- 自分にどのサービスが合うかがわかるフローチャート
- 2025年10月スタートの新制度「就労選択支援」の活用法
【結論】30秒で分かる3つの違い
結論から言うと、3つの違いは「目的」と「お金」で整理できます。
- 就労移行支援 → 一般企業に就職するための「訓練」。給料は出ないが、就職率56.3%と最も高い
- A型 → 福祉の中で「雇用契約を結んで働く」。最低賃金保証・月約8万円
- B型 → 福祉の中で「自分のペースで働く」。工賃・月約1.6万円。週1日・1時間からOK
つまり、「就職したい」なら就労移行支援、「給料をもらって働きたい」ならA型、「無理なく働きたい」ならB型です。以下で詳しく比較していきます。
3つのサービス、一言で言うと?
まず、それぞれの最大の違いを一言でまとめます。
| サービス | 一言で言うと |
|---|---|
| 就労移行支援 | 一般企業への就職を目指す「訓練」の場 |
| 就労継続支援A型 | 福祉サービス内で「雇用契約を結んで働く」場 |
| 就労継続支援B型 | 福祉サービス内で「自分のペースで働く」場 |
ポイント:就労移行支援は「就職するための準備」、A型・B型は「働く場所そのもの」です。
比較表|目的・対象・待遇の違い
基本情報の比較
| 項目 | 就労移行支援 | A型 | B型 |
|---|---|---|---|
| 目的 | 一般企業への就職を目指す訓練 | 福祉的就労の場で安定して働く | 福祉的就労の場で自分のペースで働く |
| 対象者 | 一般就労を希望し、訓練で可能と見込まれる人 | 一般就労は難しいが、一定の勤務が可能な人 | 一般就労やA型が難しい人、高齢者 |
| 雇用契約 | なし | あり | なし |
| 年齢制限 | 18歳〜65歳未満 | 18歳〜65歳未満 | 制限なし |
| 利用期間 | 原則2年(最大3年) | 制限なし | 制限なし |
報酬・お金の比較
| 項目 | 就労移行支援 | A型 | B型 |
|---|---|---|---|
| 報酬 | なし(訓練中心) | 給料(最低賃金保証) | 工賃(成果報酬) |
| 平均月額 | 0円 | 約8万円 | 約1.6万円 |
| 最低賃金保証 | なし | あり | なし |
| 社会保険 | なし | 条件により加入可能 | なし |
| 雇用保険 | なし | 条件により加入可能 | なし |
ここが最大の違い:
- 就労移行支援:お金はもらえない(訓練だから)
- A型:最低賃金が保証される(雇用契約があるから)
- B型:工賃は出るが少額(成果に応じた報酬だから)
働き方・勤務形態の比較
| 項目 | 就労移行支援 | A型 | B型 |
|---|---|---|---|
| 勤務形態 | 週1〜5日(訓練として) | 原則週20時間以上 | 週1日・1時間からOK |
| 時間の融通 | 体調に合わせて調整可能 | 一定の時間・日数が必要 | 最も柔軟 |
| 内容 | PC訓練、就職活動支援など | 実務作業(清掃、食堂など)+訓練 | 軽作業、創作活動など |
就職率の比較
| サービス | 一般就労への移行率 |
|---|---|
| 就労移行支援 | 約56.3% |
| A型 | 約22.0% |
| B型 | 約10.1% |
なぜこんなに差があるのか?
就労移行支援は「一般就労を目指す訓練」が目的だから、就職率が高いのは当然です。
A型・B型は「働く場所の提供」が目的。一般就労への移行は「追加的なメリット」であって、本来の目的ではありません。
「とにかく就職したい」なら就労移行支援、「福祉サービス内で働きたい」ならA型・B型という使い分けが基本です。
どれを選ぶべき?|フローチャート式判断
「自分にはどれが合っているの?」という方のために、判断基準をフローチャート式でお伝えします。
質問①:一般企業への就職を目指していますか?
YES → 就労移行支援
- 就職までの訓練・サポートに特化
- 2年という期間で集中的に目指せる
- 就職率56.3%、定着率70%以上の事業所も多い
NO → 質問②へ
質問②:しっかり給料がほしいですか?
YES → 就労継続支援A型
- 最低賃金が保証される(月額約8万円)
- 雇用契約があるので、社会保険に加入できる場合も
- ただし、週20時間以上の勤務が必要
NO → 質問③へ
質問③:自分のペースで無理なく働きたいですか?
YES → 就労継続支援B型
- 最も柔軟。週1日、1時間からOK
- 体調の波が大きい人でも続けやすい
- 年齢制限なし、期間制限もなし
体調・状態別の選び方
フローチャートで決められない方のために、体調や状態別の目安もお伝えします。
| 自分の状態 | おすすめサービス | 理由 |
|---|---|---|
| 体調が安定しており、毎日通える自信がある | 就労移行支援 | 2年間の訓練で就職を目指せる。安定した体調が前提 |
| 毎日は難しいが、週3〜4日なら継続できる。給料も欲しい | A型 | 週20時間が目安だが、最低賃金保証が魅力 |
| 体調の波が大きく、毎日通うのは無理 | B型 | 「今日は1時間だけ」もOK。最も柔軟 |
| 一般就労を目指したいが、まだ自信がない | 就労移行支援(週1〜2日から) | 段階的に増やせる事業所を選べばOK |
| 一般就労は難しいが、社会参加はしたい | B型 | 就労よりも「居場所」として機能 |
よくある質問
Q. 就労移行支援からA型・B型に変更できますか?
A. できます。
就労移行支援を利用してみて「自分には一般就労は難しい」と感じた場合、A型やB型に変更することは可能です。
逆に、B型やA型で働いていて「一般就労を目指したい」と思ったら、就労移行支援に切り替えることもできます。
Q. 就労移行支援とA型を同時に利用できますか?
A. 原則できません。
就労移行支援は「訓練」、A型は「就労」という位置づけなので、同時利用は認められていません。
Q. A型は「給料」、B型は「工賃」。何が違うの?
A. 雇用契約の有無です。
- A型の給料:雇用契約があるため、最低賃金が保証される
- B型の工賃:雇用契約がないため、成果に応じた報酬(少額になることが多い)
Q. 障害年金をもらいながら利用できますか?
A. どのサービスでも、障害年金と併用できます。
就労移行支援を利用中でも、A型・B型で働いていても、障害年金が停止されることはありません。
よくある間違い・勘違い3選
実際に利用者からよく聞く「勘違い」をまとめました。
間違い①:「A型・B型は就労移行支援の下位互換」
これは誤解です。就労移行支援は「訓練の場」、A型・B型は「働く場」であり、目的がそもそも違います。A型・B型で安定して働き続けることも立派な選択です。
間違い②:「B型は収入が少ないから意味がない」
B型の工賃(月約1.6万円)だけを見ると少なく感じますが、障害年金と併用できるため、実際の生活費としてはもう少し余裕があります。また、B型の最大の価値は収入ではなく「体調に合わせて無理なく社会参加できる」ことです。
間違い③:「一度決めたら変更できない」
実際はサービス間の切り替えは可能です。B型で体調を整えてからA型に移る、A型で働いてから就労移行支援で就活を始める、といったステップアップは珍しくありません。最初から「理想の選択」をする必要はないので安心してください。
迷ったら「就労選択支援」を使う
2025年10月に新設された**「就労選択支援」**という制度があります。
これは、就労移行支援・A型・B型を利用する**「前段階」**として、専門家が「あなたにどのサービスが合っているか」を評価してくれる仕組みです。
就労選択支援でわかること
- 自分に合う働き方(一般就労/A型/B型)
- 自分の強みと課題
- どんな支援が必要か
利用方法
市区町村の障害福祉窓口、または相談支援専門員に「就労選択支援を受けたい」と伝えてください。
「自分で決められない」「どれが合っているかわからない」という方は、まずこの制度を利用して、客観的な評価を受けることをおすすめします。
よくある選び間違い3つ
最後に、サービス選びでよくある失敗パターンを紹介します。事前に知っておくだけで、遠回りを防げます。
❶「お金がもらえるから」とA型を選ぶ
A型は月約8万円の給料が魅力ですが、一般就労への就職率は22%。「いずれは一般企業で働きたい」という目標があるなら、就労移行支援(就職率56%)のほうが近道です。目先の収入より、2年後のキャリアで考えましょう。
❷ 体調が不安定なのに就労移行支援を選ぶ
就労移行支援は「就職するための訓練」なので、ある程度の通所安定性が求められます。週1〜2日から始められる事業所もありますが、体調の波が大きい方はまずB型で生活リズムを整えてから移行するほうが、結果的に就職成功率が高くなります。
❸ 見学せずにネットの情報だけで決める
同じ「A型事業所」でも、仕事内容や雰囲気は事業所ごとに大きく異なります。最低でも2〜3か所は見学して比較しましょう。見学は無料で、事業所側も歓迎してくれます。「就労選択支援」を利用して、専門家に相談するのも有効です。
まとめ:3つのサービス比較早見表
| 項目 | 就労移行支援 | A型 | B型 |
|---|---|---|---|
| 目的 | 一般就労を目指す訓練 | 福祉内で安定して働く | 福祉内で自分のペースで働く |
| 報酬 | なし | 給料(月約8万円) | 工賃(月約1.6万円) |
| 雇用契約 | なし | あり | なし |
| 利用期間 | 原則2年 | 制限なし | 制限なし |
| 就職率 | 56.3% | 22.0% | 10.1% |
| 勤務の柔軟性 | ○(調整可能) | △(週20時間以上) | ◎(週1日からOK) |
| こんな人向け | 就職したい人 | 給料が欲しい人 | 自分のペースで働きたい人 |
選び方の結論
- 「一般企業に就職したい」 → 就労移行支援
- 「福祉サービス内で、しっかり給料をもらって働きたい」 → A型
- 「無理なく、自分のペースで働きたい」 → B型
- 「どれが合っているかわからない」 → 就労選択支援を利用
次のステップ
- 就労移行支援の選び方を知りたい → 選び方ガイド
- 費用を確認したい → 費用・補助制度
- 利用の流れを知りたい → 利用の流れ
- 見学の準備をしたい → 見学チェックポイント
自分に合ったサービスを選ぶことが、働き続けるための第一歩です。
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3つの制度は「対象者」「給料」「目的」で大きく違います。公式統計から数字で確認しましょう。
| 項目 | 就労継続支援A型 | 就労継続支援B型 | 就労移行支援 |
|---|---|---|---|
| 雇用契約 | あり | なし | なし |
| 対象年齢 | 18〜65歳未満 | 年齢制限なし | 原則18〜65歳未満 |
| 利用期間 | 原則制限なし | 制限なし | 原則2年(最大3年) |
| 受け取る金額の名称 | 給料(最低賃金以上) | 工賃 | 原則なし(事業所により交通費・昼食補助等) |
| 最終目的 | 継続的な福祉的就労 | 継続的な福祉的就労 | 一般企業への就職 |
出典:厚生労働省「障害福祉サービス等の体系」 / 令和6年度障害福祉サービス等報酬改定
よくある質問(FAQ)
Q. A型からB型に移ることはできますか?
A. はい、可能です。体調や事情の変化で雇用契約を続けるのが難しくなった場合、市区町村の障害福祉窓口や相談支援事業所に相談すれば、B型への変更手続きを進められます。逆にB型からA型へのステップアップも可能です。
Q. 就労移行支援を使い切った後はどうなりますか?
A. 原則2年(必要に応じて1年延長で最大3年)の利用期間が終わると、一般就労に進むか、就労継続支援A型・B型に移行するのが一般的です。再度就労移行支援を利用したい場合は、市区町村の支給決定が必要です。
Q. 3つの違いを30秒で見分けるコツは?
A. 「給料が出るか」「期間に制限があるか」の2軸で考えると分かりやすいです。給料あり・期間制限なし=A型、給料なし(工賃のみ)=B型、給料なし・期間2年=就労移行支援。最終目的が「就職」かどうかで選び分けます。
Q. どれが自分に合うか分からない時はどこに相談すべき?
A. まずは市区町村の障害福祉窓口、または「相談支援事業所」「就労移行支援事業所の見学」がおすすめです。複数の事業所を見学して、自分の体調・希望に合うものを選びましょう。
Q. 障害者手帳がなくても利用できますか?
A. 手帳がなくても、医師の診断書や自治体の判定があれば利用できる場合があります。詳細は障害者手帳なしで就労移行支援を使う方法をご覧ください。

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